ロード中
Loading...
生涯を通じた健康づくりのための減塩プロジェクト|山口県山陽小野田市|めるとが行く塩の旅|らくだ6.0プロジェクトオフィシャルサイト
ロード中
Loading...

めるとが行く塩の旅

都道府県別の塩分摂取量を
掲載しています!

生涯を通じた健康づくりのための減塩プロジェクト

山口県の南西部に位置し田園地帯、海などの豊かな自然に恵まれたまち山陽小野田市。古くから窯業と深い関わりがあり、公設ガラス工房の開設など、ガラスをコンセプトにしたまちづくりが特徴。そんな山陽小野田市では市民が減塩に取り組む第一歩として「興味をもってもらうこと」を大切にしています。山口県山陽小野田市 福祉部健康増進課 管理栄養士 加藤諭香江さんに取材をしました。

健康課題
塩分摂取量が多く脳血管疾患死亡率が高い

山口県民の1日食塩摂取量の平均は、男性10.7グラム、女性8.7グラム(平成28年国民健康栄養調査)と男女とも国の目標量を上回っている。また、脳血管性疾患の死亡率は都道府県別で男性17位 女性14位と上位である。(平成27年都道府県別年齢調整死亡率の概況)

さらに、高血圧や糖尿病などの疾患が多い傾向。高血圧症や糖尿病などの疾病を予防するために、野菜摂取や減塩等の食生活が重要であるが、塩分摂取に関する意識が低い(健康に関する市民意識調査)のが現状。

取り組み内容
減塩に興味をもってもらう

食育出前講座の実施

若い世代(大学生)に対して、生涯にわたる健全な食生活の実践を支援することが目的。「私達の健康は私達の手で」をスローガンに食を通した地域の健康づくりを推進するボランティアで構成されている山陽小野田市食生活改善推進協議会と共同で、食育出前講座を実施。山陽小野田市の疾病や医療の現状、塩分摂取と生活習慣病についての情報提供などの講話や、塩分濃度を測定した。

また、地元の食材を使用した具沢山で塩分控えめの食生活改善推進員オリジナル「元気のりのり汁」の試食も提供し、減塩の啓発を行った。

食育出前講座の様子1
食育出前講座の様子2
元気のりのり汁

ねたろう食育博士育成支援『ねたろう食育博士のつどい』での啓発

山陽小野田市が発祥の地である昔話「三年寝太郎」が由来。主人公の寝太郎さんは荒地をみずみずしい水田に変え、村おこしを成し遂げたと伝えられており「食で潤うまち」の原点ともいえる伝説に想いを馳せ、市食育推進計画の名称に「ねたろう」を使用。

地域住民の生涯を通じた健康づくりの実践活動を促進するために、食育の大切さをPRできる「ねたろう食育博士」を養成。(過去9年間で小中学生の子ども198名を含む609名の博士を養成)

今後の活動に活かすため、「ねたろう食育博士のつどい」では、インスタント味噌汁やカップ麺等の塩分濃度測定を行い、食品に含まれている塩分の量を知るとともに、身近な加工食品や調味料などの塩分にも関心をもってもらうよう学ぶ機会を年に約2回提供。

『ねたろう食育博士のつどい』の様子

塩分濃度計の貸し出し

塩分濃度の測定をきっかけに健康につながる食習慣を身につけ、減塩を心がける市民を増やすことが目的。生活習慣病などの疾病を予防するため、団体や市民へ「塩分濃度計」の貸し出しを無料で行っている。団体が減塩に関する啓発活動の際はもちろん、市民が家庭で使用するための貸し出しも可能。

コロナ禍での工夫

市ホームページを通して情報提供

塩分を多く含む食品や減塩の工夫を市のホームページに掲載。

加工食品や外食料理の塩分量
うす味で美味しく食べる工夫
うす味で美味しく食べる工夫
期待される効果
減塩に対する意識を高め疾病を予防

塩分濃度の測定を通して減塩への意識が高まり、実践することで健康につながる習慣を身につけ、生活習慣病などの疾病を予防。

また、受講者から家族や地域住民への波及効果により、市民全体への健全な食生活の実践につながることを期待している。