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さくさく野菜食べようキャンペーン|長野県佐久地域|めるとが行く塩の旅|らくだ6.0プロジェクトオフィシャルサイト
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めるとが行く塩の旅

都道府県別の塩分摂取量を
掲載しています!

さくさく野菜食べようキャンペーン

長寿県で知られる長野県。昔から「県民減塩運動」が盛んな長野県でさらなる減塩に力を入れている訳とは?今回は群馬県・山梨県との境に位置する東信地方の佐久地域に着目。長野県佐久保健福祉事務所(保健所) 健康づくり支援課 管理栄養士 原田直樹さんを取材しました。

健康課題
食塩摂取量がトップクラス

長野県の平均寿命は、男性が全国2位、女性が全国1位という長寿県であるのに対し、食塩摂取量はトップクラス。(国民健康・栄養調査より)さらに、若い世代の方々の野菜不足も心配されている状況となっている。

取り組み内容
働き盛り世代に向けたアプローチ

さくさく野菜食べようキャンペーン

長野県では健康づくり県民運動として2014年度から「信州ACE(エース)プロジェクト」が実施されている。「信州ACE(エース)プロジェクト」のACEは、Action(体を動かす)、Check(健診を受ける)、Eat(健康に食べる)を表し、世界で一番(ACE)の健康長寿を目指す想いが込められている。長野県の健康課題は、食塩摂取量が多いことと働き盛り世代の野菜摂取量が少ないこと。佐久地域ではこの課題解決に取組むため、佐久地域食育推進連絡会※と連携し、「野菜摂取量の増加と減塩」に取り組む「さくさく野菜食べようキャンペーン」を展開している。なお、キャンペーンのネーミングは、佐久(さく)にちなんだものとなっている。

※佐久地域食育推進連絡会
管内11市町村、栄養士会、食生活改善推進協議会、学校関係者(栄養教諭、養護教諭、PTA)、保育所、農協、農業関係団体、長野県の農政・廃棄物・教育を所管する現地機関(佐久農業農村支援センター、東信教育事務所、佐久地域振興局環境・廃棄物対策課)等で構成し、食に関係する健康課題、食育等について、情報共有を図りながら推進を図っている連絡会。

地域での普及啓発

佐久地域食育推進連絡会と共同作成した、ポスターやのぼり旗、野菜摂取チェックができ減塩のコツがわかるリーフレットを用いた普及啓発活動を実施した。ポスターやのぼり旗は、市町村、学校、保育所、直売所、スーパー等で掲示され、健康意識の醸成が図られている。リーフレットは単に配付するだけでなく、市町村、学校、保育所等で開催される管理栄養士や栄養教諭による栄養指導や講座、授業等の資料として活用し、野菜摂取と減塩の取組を図っている。

リーフレット
リーフレット

働き盛り世代へのアプローチ

事業所給食では、「野菜たっぷり」・「適塩」メニューの提供を行うよう働きかけている。また、企業で健康づくりの出前講座等を開催し、働き盛り世代をターゲットとした取組を行っている。

事業所での出前講座
事業所での出前講座

外食店と連携

佐久地域は野菜の栽培が盛んな地域。新鮮で安価な地域で収穫された野菜を食べない手はないと、『農産物直売所』マップを作成。さらに、このマップには、長野県で展開している『信州食育発信3つの星レストラン』も合わせて掲載している。この『信州食育発信3つの星レストラン』とは、「健康づくり」「食文化の継承」「環境への配慮」の3つに取組んでいるメニューを登録する制度。健康づくりの項目では、「野菜たっぷり」・「塩分控えめ」の基準を満たすメニューの提供が登録の要件となっている。『農産物直売所』と『信州食育発信3つの星レストラン』が掲載されたこのマップは、子育て世代の健康づくりを推進する目的で、市町村の乳幼児健診等を通じ保護者へ配付されている。また、地域のスーパーには、市町村栄養士と一緒に考案した適切な塩分の野菜料理レシピを配布。スーパーの野菜売場に設置され、啓発普及活動を行っている。

『3つの星レストラン』×『直売所』マップ(両面印刷・三つ折り仕様)
『3つの星レストラン』×『直売所』マップ(両面印刷・三つ折り仕様)
『3つの星レストラン』×『直売所』マップ(両面印刷・三つ折り仕様)

コロナ禍での工夫

リモートの活用

リモート等を活用しながらの健康に関する会議やフォーラムの開催を検討中。

期待される効果
生活習慣病予防の推進

この取組の評価方法の1つとして、塩分チェックシートが作成されている。この塩分チェックシートは、健診、講座等の場で活用されており、保健福祉事務所だけでなく、市町村、福祉施設、保育所(保護者対象)、PTA等の関係団体で実施されている。チェックシートは、複写式になっており、チェック実施後は、自身の食生活の振り返りをするだけでなく、写しを保健福祉事務所へ提出する。保健福祉事務所では、年度ごとに集計・分析を行っており、地域の食生活改善の1つの指標となっている。また、この取組により、野菜摂取量が増加し、食塩摂取量が減少することで、脳血管疾患、循環器疾患等の生活習慣病予防の推進が期待される。

塩分チェックシート
塩分チェックシート