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脳血管疾患予防プロジェクト|神奈川県小田原市|めるとが行く塩の旅|らくだ6.0プロジェクトオフィシャルサイト
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めるとが行く塩の旅

都道府県別の塩分摂取量を
掲載しています!

脳血管疾患予防プロジェクト

小田原市は、海や山に囲まれた自然豊かな城下町として多くの観光客も訪れる人気の都市です。小田原城を始めとし長い歴史の中から、多くの伝統と文化を発信し続けています。そんな小田原市では、脳血管疾患の死亡率が県内でも高いことを受け、適塩プロジェクトや食育活動などに力を入れていらっしゃいます。小田原市福祉健康部健康づくり課 成人保健係長 清水啓子さんにお話しを伺いました。

健康課題
脳血管疾患による死亡率が
神奈川県内でワースト1位

平成30年神奈川県衛生統計によると、小田原市は脳血管疾患による死亡率が神奈川県内でワースト1位となっている。また、平成25年に実施したBDHQ(簡易型自記式食事歴法質問票)による栄養調査では、食塩摂取量は11.1g野菜摂取量は262gだった。(小田原市目標値 食塩摂取量8g、野菜摂取量350g)

脳血管疾患予防のためには食事(減塩、野菜摂取量の増加)と運動が有効と考え、健康づくり課では事業を推進している。また、市内の飲食店が加盟する小田原食品衛生協会に委託し、適塩プロジェクトを実施している。

取り組み内容
いつでもどこでも健康を意識

~脳血管疾患予防プロジェクト~平成25年度から(健康づくり課事業)

(1)「やさいとしおレシピBOOK」の配布

塩分控えめで野菜をたっぷり使用したレシピ集を作成し、イベント・教室等で配布

やさいとしおレシピBOOK

※レシピBOOKは小田原市ホームページからダウンロード可能。
https://www.city.odawara.kanagawa.jp/field/welfare/health/brain/yasaitoshiorecipebook.html

(2)「めざせ!Sio博士」の実施

薄味に慣れるためには子どもの頃からの食生活が大切だと考え、小学5・6年生を対象に「めざせ! Sio博士」事業を実施。講義や実験・実習を通して塩の働きや食べ物に含まれる塩分について学ぶ場を提供。

【Sio博士】
Sio博士
【Sio博士卵実験】
Sio博士卵実験

(3)地区栄養教室

参加希望の住民の方を対象として、地区の公民館や市の施設で教室を開催している。各地区の健康普及員と共に、脳血管疾患予防に関するテーマで保健師、栄養士から話をした後、調理実習を行っている。
※令和2年度は新型コロナウイルス感染症拡大防止の観点から、調理実習は中止。


~適塩推進プロジェクト~平成28年度から(食品衛生協会委託事業)

(1)平成28年度「健康具だくさん味噌汁コンテストレシピ集」の作成

野菜をたくさん摂取することで、減塩につながることを普及啓発するために、具だくさん味噌汁レシピコンテストを実施し、レシピ集を作成。

(2)平成29年度「地元発プロが教えるちょっとしたヒントで健康な食卓へ」作成

減塩でも簡単でおいしく食べられるようにプロが考えたメニューを市民に知ってもらい、適塩で食べられるコツを伝えるためにレシピ集を作成。

※レシピBOOKは小田原市ホームページからダウンロード可能。
https://www.city.odawara.kanagawa.jp/field/welfare/health/brain/p24580.html

(3)平成30年度「健康おだわらイイ塩梅MAP」の作成

市内の飲食店で健康メニューや減塩メニュー等の提供を実施し、市内の提供店がわかるMAP等を作成。適塩で美味しく外食ができることを市民に知ってもらい、意識改善につなげる。令和元年度にはスタンプラリーをつけ、3店舗でスタンプをもらうと景品がもらうような仕組みも取り入れている。

【健康おだわらイイ塩梅MAP】
健康おだわらイイ塩梅MAP
コロナ禍での工夫
予防ポスターで情報発信

【令和2年度脳血管疾患予防ポスターの作成】

昨年度に引き続き「健康おだわらイイ塩梅MAP」を作成する予定だったが、新型コロナウイルス感染症拡大防止の観点から急遽脳血管疾患予防ポスターの作成に変更し、市内食品衛生協会加盟飲食店、市内医療機関、市施設に掲示した。

【脳血管疾患予防ポスター】
脳血管疾患予防ポスター
期待される効果
市民誰もがいたるところで
健康について意識できるように

健康づくり課が行っている教室や、食品衛生協会が行っている「健康おだわらイイ塩梅MAP」掲載の飲食店による適塩メニューの普及により、市民が減塩や野菜摂取に努め、脳血管疾患が減り、健康寿命の延伸が図られることを期待している。