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めるとが行く塩の旅

都道府県別の塩分摂取量を
掲載しています!

下呂・減塩・元気大作戦

日本三明泉で有名な岐阜県下呂市。そんな下呂市の減塩の取り組みは、厚生労働省主催の「第8回 健康寿命をのばそう!アワード」で厚生労働大臣最優秀賞を受賞!その画期的な取り組みとは!?今回は下呂市役所 健康福祉部 健康医療課 山下粛恵さんに取材をしました。

健康課題
脳血管疾患の医療費が県内ワースト1位に

平成25年国民健康保険加入者の医療費を岐阜県内で比較したところ、高血圧はワースト3位、脳血管疾患はワースト1位。その原因の1つとされる塩分摂取量は全国や岐阜県の平均を大きく上回る12.7gという結果に。
また平成25年度より3歳児、5歳児を対象に行っている尿中塩分測定の結果も1日の塩分摂取量目標値に収まっているのは20%前後。毎年行っているが、結果は同じで幼少期からの塩分の過剰摂取も問題となっている。

取り組み内容
まちぐるみで行った食環境整備

下呂・減塩・元気大作戦

平成28年度より実施している食環境整備により健康寿命の延伸を目指した取り組み。当プロジェクトは行政だけではなく「下呂市みんなで減塩に取り組み元気になろう!」という想いから始まった。「下呂」「減塩」「元気」の頭文字をとって「G3」と略される。

下呂市減塩推進委員会

行政だけでの取り組みでは限界があり、下呂市医師会へ相談し、平成28年度より下呂市全体で食環境整備に取りかかった。さらに平成29年には、食の教育と実践に関わる関係者に委員を依頼し、下呂市医師会地域医療担当でもあり、下呂ロータリークラブの会長でもある医師に委員長となっていただき「下呂市減塩推進委員会」を立ち上げた。それぞれの委員がそれぞれの職域で減塩の取り組みをおこなっている。

下呂市減塩推進委員会

減塩推進協力店・スマートミール

日本高血圧学会減塩委員会の基準を満たした減塩商品を積極的に取り扱っている小売店や、減塩に取り組んでいる飲食店を「減塩推進協力店」として登録。さらに「スマートミール(健康な食事・食環境)」認証制度への応募申請支援も市役所の管理栄養士が行う。

減塩協力店店長様
減塩協力店店長様
減塩協力店の旗
減塩協力店の旗

毎年実施の尿中塩分測定

3歳児、5歳児、小学6年生、中学3年生での尿中塩分測定、高校生健診(15~18歳)・若者健診(19~39歳)・特定健診(40~74歳)での尿中塩分測定を毎年行い、塩分摂取の統計をとり健康教育に役立てている。

学校栄養協による適塩教室
学校栄養協による適塩教室
市内企業での健康教育
市内企業での健康教育

期待される効果

塩分摂取量が改善!

特定健診での尿中塩分測定による1日の塩分摂取量は平成30年では男性9.4g、女性9.1gと目標値に少し近づいた。医療費の県内ワースト順位比較も高血圧は14位、脳血管疾患は4位と改善。

コロナ禍での工夫
チラシや広報誌の活用

イベントなどの開催はできないが、「減塩」という言葉が市民の目につくようにという思いから、「減塩推進委員会」と協力をして「減塩」に関するチラシを発行。また、市の広報誌に「減塩」をテーマに記事を掲載した。市民の健康寿命延伸のため、子どもたちに健康な未来を残すため、全市民を対象として官民一体となってこれからも取り組んでいく。

チラシ(表面)
チラシ(表面)
チラシ(裏面)
チラシ(裏面)