青森県むつ市
食の健康づくり事業
男性の平均寿命が全国ワースト4位であり、その背景には生活習慣病による死亡率が高いことと、子どもから大人まで幅広い年代において肥満者の割合が高いことが上げられる。肥満者肥満解消の一つとして、市民が摂取カロリーと減塩、野菜摂取を意識することが必要と考えている。
食の健康づくり事業
平成30年度から実施。「減塩」「野菜摂取」「食事バランス」をキーワードに食生活をとおし健康づくりの「輪」を広げるための取り組み。以下のような複数の事業に分けて展開する。
ヘルシーバランス弁当普及事業
市役所の栄養士が考案の食塩2.5g・エネルギー500kcal以内のヘルシーバランス弁当。市の協力店により19種類のお弁当の販売が行われている。本事業は平成28年から始まり令和元年には累計13,625食の販売実績を記録。
食の健康づくり講演会(令和元年実施)
健康につながる食事について野菜摂取のコツ、減塩のポイントを学ぶ時間となった。減塩のポイントとして食事中の食塩の量を減らす他に、野菜を食べて体から排出することも大切であることも発信された。
市内イベントでの野菜計測・塩分チェック(令和元年まで実施)
市内スーパーやむつ地区食生活改善推進員(ボランティアに興味があり一定の講習を受けた市民)をはじめ多くの方々の協力の元、活動した。減塩の普及啓発に向けては、「塩分チェック」や「減塩みそ汁の試飲」を行った。
市内スーパーに啓発ポスター・ステッカーの掲示
市内スーパーの協力で、店内野菜・調味料コーナーにPRポスターとステッカーを掲示。
コロナ禍での工夫
講演会やイベント・地区での野菜計測や塩分チェックは現在中止。ヘルシーバランス弁当の新作メニュー作成に取り組んでいる。
市民が減塩や野菜摂取、摂取カロリーを意識し、バランスのとれた食事を摂取することで、長期的には肥満者や生活習慣病の減少に繋げる。
本州最北端の、青森県むつ市。まさかりの形をした下北半島のほぼ中心で県内でも最も大きな面積を持ちます。昔からの伝統や風習が脈々と受け継がれるむつ市では、どんな減塩の取り組みをしているのでしょうか。青森県むつ市健康づくり推進部 健康づくり推進課 課長 髙橋 嘉美さんに取材をしました。