玄米は健康に良いスーパーフード
（第3回）

白米を玄米に置き換える食事がダイエットや健康増進によいことを2回に分けて説明しました。玄米には白米の6倍もの食物繊維が含まれるため、同じ量を摂取していても、食後の血糖値の上昇が緩やかであることが主な理由です。

食物繊維の摂取量が少ない人ほど大腸がんのリスクが高いので、玄米を摂取することで大腸がんのリスクが低下する可能性もあります。玄米を含む「精製されていない炭水化物」の研究において、複数の研究をまとめたメタアナリシスという手法を用いた研究※1の結果によると、確かに精製されていない炭水化物の摂取量が多いほど、大腸がんのリスクが低いと報告されています。それ以外にも、精製されていない炭水化物の摂取量が多いほど、脳卒中や心筋梗塞のリスクが低く※2、死亡率※3も低いことが分かっています。このように玄米はまさにスーパーフードといってもよいと思います。

ちなみに玄米は他の栄養素に関しても優れています。白米と玄米を比べてみたらわかるように、食物繊維だけでなく、ビタミン、ミネラルなどが豊富に含まれていることが分かります。例えば、カリウムは血圧を下げる可能性があるので、白米を玄米に置き換えることは血圧の高めの人にもよい可能性があります。

参考文献