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減塩コラム:お菓子と塩分 | 赤羽もり内科・腎臓内科 森 維久郎先生
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減塩コラム

各先生に減塩に関するコラムを
執筆していただいています

お菓子と塩分

赤羽もり内科・腎臓内科の森です。

今日は減塩生活の中で意外と見落としがちなお菓子の塩分について触れたいと思います。


お菓子の塩分は?

お菓子

お菓子の食塩相当量は種類にもよりますが、塩分が高いお菓子としてあげられるのが「せんべい」や「珍味(するめなど)」です。

例えば、しょうゆせんべい1枚あたり0.5g、かたやきせんべい、ざらめせんべいは1枚あたり0.3gの食塩相当量になります。組み合わせにもよりますが、2枚食べたら1gくらいの塩分量になってしまいます。

1日塩分6gを目指すなら1食2gなので、間食で1食分の半分くらいの塩分をとってしまいます。

珍味はせんべいよりも塩分が高いものが多く、さきいか20gで塩分1.4g、ホタテ貝柱1個(20g)で塩分1.3gほどです。これは味噌汁1杯分くらいに相当します。

意外なのはポテトチップスで、ポテトチップ塩味20gでもコンソメ味20gでも同様の0.2gほどです。これはしょうゆせんべい1枚よりも少ないです。


甘いお菓子について

エクレア

クッキーなどの甘いお菓子だと、クッキーには0.1g/枚ほどの塩分が入っています。みたらし団子は0.6g/本、ポッキーは0.4g/箱と以外と塩分が入っています。

クッキーなどの甘いお菓子の場合は塩分というよりは糖分の方が問題になり糖尿病の患者さんでは要注意ですね。

塩分とは話が逸れますが、同じ糖分でも甘いお菓子の糖分と、果物に含まれる糖分では体に与える影響は違うようです。

過去に海外の研究で食生活と体重の増減を調べた研究があり、果物は体重を減らす方に、スイーツは体重を増やす方に影響を与えるという結果が出ました。

甘いものを食べたい!と思うのは人間誰にでもあります。どうしても我慢できないときは果物を選ぶというのも選択肢を持っておくのも良いかもしれません。


お菓子を選ぶ時の注意点

栄養相談

お菓子の袋に栄養素が記載されており、「ナトリウム」量を記載していますが、この場合は塩分に換算をする必要があります。

中学校の理科の時間で習った微かな記憶をたどると、塩分は「NaCl」のため以下のような計算が必要になりますね。

「塩分(g)=ナトリウム(mg)×2.45÷1000」


定期的に塩分を測定しよう

塩分測定

食生活は他人と比較することが難しく、普段から食生活に気を付けていても意外と塩分をとっていることがあります。

そのため、医療機関などで1日あたり塩分をどの程度とっているかを調べることをオススメします。

具体的には、クリニックで尿検査を行い「尿中ナトリウム」、「尿中クレアチニン」など を測定して、「年齢」、「身長」、「体重」などを組み込んだ特別な計算式を使用することで、1日あたり塩分を何gとっているかを調べることが出来ます。