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減塩コラム:ファストフードと塩分 | 赤羽もり内科・腎臓内科 森 維久郎先生
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減塩コラム

各先生に減塩に関するコラムを
執筆していただいています

ファストフードと塩分

こんにちは、赤羽もり内科・腎臓内科の院長の森 維久郎です。

ファストフードといえば塩分、塩分といえばファストフード。それでも手軽で、食べたくなってしまうことありますよね。当院の近くにもハンバーガーショップや牛丼屋さんなど、さまざまなファストフード店があります。もちろん、ゼロにできれば理想ですが、食べてしまうこともあると思います。

今日はそんなファストフードの塩分についてご紹介します。

結論から申し上げると、ファストフード店の食事の多くは塩分を多く含みます。やはり来店する回数を減らすのが一番よいです。どうしても来店してしまったときは、メニュー選びに気をつけましょう。


ハンバーガーショップにて

ハンバーガー

当院の近くにもハンバーガーショップがありますが、そこで一番注意すべきなのは「ポテト」です。サイズにもよりますが、Mサイズのポテト1個あたり1g弱の食塩相当量となります。

ハンバーガー1個あたり2〜3gほどの食塩相当量になるので、ハンバーガー+ポテトを食べると、3〜4gほどの食塩となってしまいます。

1日6g以下を目指す腎臓病や糖尿病の患者さんとしては、ハンバーガー+ポテトで1日の塩分の半分程度をとってしまいます。

せめてセットメニューはポテトではなくサラダなどを選びましょう。ドレッシングのかけすぎには気をつけてくださいね。


牛丼チェーンにて

牛丼

牛丼の塩分は並盛で3g前後です。さきほどのハンバーガー+ポテトのセットに比べると比較的少ない方ですね。

ただし、ここに味噌汁も入ると塩分が増えてしまいます。味噌汁には塩分が2gほど含まれているので、牛丼+味噌汁のセットで、約5gの塩分になってしまいます。

牛丼を食べるときは、味噌汁はぐっとこらえるのが良いかと思います。牛丼だけで、塩味が少ないと思うことはあまりないと思いますが、物足りない場合は一味唐辛子などでスパイスをつけましょう。


うどん屋さんにて

うどん

うどんにはだいたい4〜5gほどの食塩摂取量と考える良いでしょう。

つゆの少ないうどんなら大丈夫と考えられる方も多いのですが、つゆの少ないぶっかけうどんのつゆは塩分の濃度が高いことが多く、更に最後につゆを飲んでしまうことが多いので注意が必要です。

以前の「ラーメンと塩分」の話でもそうでしたが、できるだけ汁は残すということが基本ですよね。また、うどん屋さんなどで塩分量が確認できるお店なら、塩分を確認してメニューを選ぶという方法も大事です。


ファストフードを食べてしまったときは

どうしても食べてしまった場合は、前後の食事で調整しましょう。昼に食べたなら夜は塩分控えめにしたりするのが良いと思います。夜は酢の物を中心とした食事などにして塩分を少なくしたりするのが良いでしょう。