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減塩コラム:いまさら聞けない!高血圧って一体どんな状態?(後半) | 赤羽もり内科・腎臓内科 森 維久郎先生
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減塩コラム

各先生に減塩に関するコラムを
執筆していただいています

いまさら聞けない!高血圧って一体どんな状態?(後半)

前回のコラムでは、血圧とはなにか、高血圧とはどんな状態か説明しました。今日は、高血圧と言われたらどんなことに心がければ良いのか、簡単に紹介します。

高血圧と言われたら心がけるべき5つのこと

血圧測定

高血圧と言われたら、まずは血圧測定の習慣をつけましょう。 家電量販店にて数千円ほどで購入することができます。手首で測定するものと上腕で測定するものがありますが、おすすめは上腕で測定するタイプです。 多くの医療機関でも上腕で測定しているので、家庭と医療機関での測定結果の比較もしやすいでしょう。また、測定したら結果を記録するようにしてください。 人間は良くも悪くも忘れっぽい生き物です。毎日測定していても、記録していなければ、自分で見返すこともできず、医療機関に見せることもできません。 記録することで、改善が見られれば薬を減らす、見られなければ薬を増やす(変える)などの服薬コントロールもできるようになります。

血圧測定

禁煙

タバコは高血圧のリスク因子の1つです。タバコは血管にダメージを与えます。 また、ニコチンは血管を収縮させるため、その結果、血圧が上がります。タバコは健康のことを考えると、やめたほうが良いでしょう。 最近では、禁煙外来もあり、ニコチンガムやニコチンパッドなどを使用しながら、治療として禁煙を取り組むことができるようになっています。 1人での禁煙がなかなか難しいという方は、禁煙外来に相談するのも方法です。

喫煙

肥満の改善

高血圧と肥満は関連があるため、肥満の改善で血圧が下降することも多々あります。 ここで言う肥満とはBMI(体重kg÷身長m÷身長m)が、25以上の場合です。肥満の場合は、まずは減量を行うことが大切です。 しかし、ご高齢の方は、減量することが体力低下になってしまう危険があるので、1人で判断せず主治医に相談してください。

肥満

減塩

高血圧の場合、食事はやはり減塩が大切です。高血圧治療ガイドライン2019で、1日の食塩の目安は6g未満とされています。 私たち日本人は食塩を味噌、しょうゆ、食塩から多く摂取していると言われています。 今日や昨日食べたものを考えてみても、味噌汁や炒めもの、煮物など、味噌や醤油を使用した料理ではないでしょうか? まずは、減塩味噌や減塩しょうゆなどに変更するだけでも、減塩につながります。 調味料の使用量や使用方法を見直して、少しでも減塩できるように意識してみると良いですよ。

塩

ストレスの改善や睡眠(休息)

最近の研究で、ストレスが高いと高血圧の発症リスクが高いことがわかってきています。 そのため、日頃からストレスをためないことや、解消方法を身につけておくことが大切です。 しっかりと睡眠をとって休息することでストレスの緩和につながります。また、睡眠不足も高血圧と関連があると言われています。 そのため、ストレスの改善とともに、日頃からしっかり寝ることは身体にとって、とても大切です。

血圧測定

いかがでしたでしょうか?
前半と合わせて、高血圧について、高血圧になったらどうすれば良いかを説明しました。
ぜひ、参考にしてみてください。


参考