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減塩コラム

各先生に減塩に関するコラムを
執筆していただいています

季節ごとに気をつけたい減塩生活のポイント

今年の夏はお盆時期や8月下旬に雨の日が多く、例年より短かったように感じます。夏から秋にかけて食欲が増してくる方も多いと思いますが、 今日は季節ごとに気をつけたい食事のポイントや減塩の工夫をお伝えします。

調味料を工夫して行事食を楽しもう

行事食

日本には行事やイベントにちなんだ食文化があります。例えば、七夕のそうめんや、お月見団子、大晦日の年越しそばやお正月のお餅やおせちなどです。行事食は日々の生活に彩りを与えてくれるような食事なので、なるべく我慢したくないですよね。減塩タイプのしょうゆや味噌、めんつゆ、だしパックなどを賢く活用して、塩分を控えめにしながら行事食を楽しみましょう。

お菓子はどうするか

お菓子

行事食に欠かせないものの1つにケーキや和菓子などのスイーツがありますが、糖尿病などで間食を控えている方も。クリスマスやお正月などの行事やお孫さんの誕生日など、特別な日はある程度の我慢でよいと思いますが、量には注意してください。1個ではなく、半分にすることで、エネルギー量も糖質量も半分にしながらも、家族みんなで楽しむことができます。しかし、インスリンで血糖コントロールを行っている場合は、主治医や管理栄養士と相談してください。

季節の料理をおいしく塩分コントロールしよう

春夏秋冬、旬の食事や食べたい料理がかわっていきますよね。 そこで、季節に応じた塩分コントロールや減塩しながらおいしく楽しむ方法をお伝えします。

山菜や春野菜がおいしい春

春は山菜や春キャベツ、新玉ねぎ、菜の花などがおいしい季節ですね。山菜や菜の花はさわやかな香りと苦味が特徴で、春ならではの食品。山菜や菜の花を茹でて、だし醤油や減塩しょうゆを少したらすことで、苦味と香りをいかした和え物に。かつおぶしをちらして、うま味をプラスするのも良いでしょう。春キャベツや新玉ねぎは水々しさと食感が特徴なので、いつものサラダをこれらの野菜に変え、オリーブオイルや黒胡椒、パセリやバジルなどの乾燥ハーブをかけて食べると塩分なしでおいしいサラダになります。

冷たい麺類が多くなる夏

減塩には麺類は大敵かと思いきや、そんなこともありません。麺類は、麺自体の塩分よりもスープやつけダレに塩分が高いのが特徴なので、スープやつけダレの塩分コントロールを行えばOKです。よく言われるのはスープを飲まないということですが、夏はラーメンやかけそばなどよりも、ざるそばやぶっかけうどんなどが多いですよね。この場合に注意したいのは、使用するめんつゆです。最近ではめんつゆも減塩タイプが続々と登場しているので減塩タイプのめんつゆを使用すると良いでしょう。また、めんつゆを水で割るのではなく、牛乳や豆乳で割るのもおすすめ。マイルドなコクが加わり、水で割るよりも味わい深く感じられます。さらに、カルシウムなども補給できて一石二鳥ですよ。

食欲アップの秋


季節のご飯

暑い夏が終わり、食欲が増してくる秋。かぼちゃ、さつまいも、きのこなどおいしい食品がスーパーにズラリと並びますね。この時期に気をつけたいのは「炊き込みご飯」を食べるときの1食の塩分量です。白いごはん(米を水で炊く一般的なご飯)は食塩相当量ゼロです。しかし、炊き込みご飯にすると、しょうゆなどを加えて炊くことで、ご飯にも塩分が含まれます。この時、いつも通りおかずを作ると、1食トータルで考えると塩分が多くなってしまうことも。炊き込みご飯を食べるときは、おかずの味付けをいつもより薄味にすることや、炊き込みご飯自体にお肉や野菜をたっぷり入れることで、おかずの品数を1品減らすなどの方法をして調整すると良いですよ。きのこやかぼちゃ、さつまいもなどうま味や甘みなどが味わえる旬の食品を使用して副菜などを作れば、減塩でもおいしい献立になります。

鍋料理などが増える冬


お鍋

冬はなんと言っても鍋料理ではないでしょうか。鍋料理用のスープの素は、種類も豊富で迷ってしまいますよね。野菜や肉、魚が一緒に食べられる鍋料理は栄養バランスもとりやすい料理の1つと言えるでしょう。しかし、スープも一緒に飲んでしまったり、そのあと雑炊をたくさん食べたりすると塩分量も高くなりがち。鍋料理をする際には、できるだけ野菜をたくさん入れてスープを飲まないようにする、水炊きの場合は薬味などを使用してつけダレの使用量を減らす、締めの雑炊は楽しむ程度にして食べすぎないようにするなど、工夫をすることで、鍋料理も楽しむことができますよ。

旬の食品や減塩調味料を使用しながら毎日の食事を楽しもう

季節の料理と塩分コントロールの方法をご紹介しました。旬の食品や減塩調味料を使用しながら、ぜひ、季節の料理を楽しんでください。