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減塩コラム:減塩しながら外食を楽しむには | 赤羽もり内科・腎臓内科 森 維久郎先生
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減塩コラム

各先生に減塩に関するコラムを
執筆していただいています

減塩しながら外食を楽しむには

高血圧や慢性腎臓病などで薄味に心がけている方にとっての困りごとと言えば、外食ではないでしょうか。
今日は、減塩しながら外食を楽しむ方法を考えていきたいと思います。

外食

1日6g未満は1食2g未満にしなければいけないのか

塩分

高血圧や慢性腎臓病などの食事療法は1日の食塩相当量6g未満が推奨されています。1日3食として考えると、1食あたり2g未満という計算です。しかし、朝・昼・夜とすべてを2g未満にする必要は必ずしもないと考えます。食事療法としても1日あたりという考え方であることや、人によって朝食は果物とヨーグルトで軽く済まして、昼食にしっかり食べるという方もいらっしゃるはず。あくまで1食あたりではなく、1日を通して塩分を減らしていくことをおすすめしています。

減塩はずっと続けていくことだからこそ、ストレスが大敵

減塩はダイエットのように一定期間集中して行うことではありません。今まで濃い味がお好きだった方にとって、急に薄味にしていくことは難しいかと思います。しかし、ずっと続けていくためには、徐々に薄味に慣れていくようにし、たまには外食などを楽しみながら食生活にストレスをためないことが大切です。 味覚は舌の味蕾細胞にある生理的反応と脳で味を判断する認知的反応によって起こりますが、濃い味から薄味にすると最初は慣れないかもしれませんが、1ヶ月ほど続けていると薄味も徐々に慣れていくかと思います。最近では減塩調味料もしょうゆや味噌だけでなく、ソースやケチャップ、顆粒だし、めんつゆなど多くの種類が出ているので、色々試しながら薄味に慣れていくと良いでしょう。 そして、ストレス発散やリフレッシュのために週に1回ほど外食へ行かれるのは生活に潤いを出すことにつながり、日々の食事や運動などを続けていくモチベーションにもなります。昼食に外食に行った場合は、夕食で汁物をやめておく、漬物をやめておくなど、前後の食事でコントロールするようにすると良いですね。

どんな外食がおすすめか

減塩料理

外食チェーン店であればカロリーとともに食塩相当量について表記がしてあるお店が多いのですが、個人店ではなかなか食塩相当量は記載がありません。やはり麺類は塩分量が高いので、スープを飲まないようにするなど工夫しながら食べるようにしてください。 おすすめは定食スタイルの外食です。ごはん、主菜、副菜、汁物などのセットや洋食でもプレートタイプで色々と食べられるのが良いでしょう。その時、主菜に自分でソースやドレッシングを付けるようにすれば、余分な塩分を摂取せずに済みます。定食スタイルは、得られるでしょう。 チェーン店であれば、主菜にサラダセットなど組み合わせて注文することも可能なので、カロリーと塩分量を確認しながら注文すると良いですよ。スープセットとサラダセットで塩分量が変わらない場合は、野菜がしっかり摂取できるサラダセットがおすすめです。

健康志向の外食店も

タニタ食堂など、エネルギーや塩分をコントロールできるような外食店も増えてきています。また、オーダーメイドレストランなど、カリウムやアレルギーなど個別対応してくれるレストランもあります。そういったお店で減塩料理を食べると、「塩分控えめでもこんなにおいしいんだ!」と新たな発見が得られます。プロが調理したしっかりおいしい減塩メニューを体験することで、日々のご自身の食生活にもいかすことができるかもしれません。

外食も取り入れつつ減塩生活をストレスなく続けよう

減塩は我慢しながら行っていくことではありません。ストレスをためずに日々の食事をできるだけ楽しみながら塩分もコントロールしていく、そうでなければ続けていくことはできないと思います。そのためには、外食へ行ってリフレッシュするのも良いでしょう。行き過ぎには注意が必要ですが、楽しみもしっかり確保して、豊かな減塩生活を送ってください。